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お葬式で数珠がないと非常識?マナーや対処法をチェック!

急な訃報でお葬式に参列するとき、服装や持ち物に不安がある方も多いでしょう。喪服や靴、バッグは完璧に用意していても、忘れがちなのが「数珠」です。

お葬式への参列経験が少ない方の場合、「お葬式には数珠が必需品なのかな?」と気になってしまいますよね。

そんな数珠の必要性やマナーに関する疑問について、丁寧に解説していきます。故人との別れにふさわしい装いで、最後の時間を後悔のないように過ごしてくださいね。

お葬式で数珠が必要な理由は?

そもそも数珠とは、僧侶が読経する際に回数を数えるための仏具です。珠の数は「煩悩」を表す108個が基本。煩悩を打ち砕くことで、仏の功徳が得られるようにとの願いが込められています。仏教のお葬式では魔除けや厄除けの意味を込めて、持参するようになりました。

数珠は供養の気持ちを表す道具です。お葬式に数珠を持参することで故人への敬意を表現する意味があるので、できれば自分専用の数珠を用意して、持参するようにしましょう。おしゃれなものやブレスレットタイプの数珠も販売されていますよ。

数珠の種類

数珠には複数の種類があるので、自分にふさわしいものを選ぶようにしましょう。数珠の種類と意味について解説していきます。

男性用の数珠

数珠には男女兼用のものはありません。男性用の数珠は珠の大きさが10mm以上のものを選びましょう。珠が大きいので、全長は女性用よりも長くなります。色は特に決まっていませんが、黒やネイビー、茶色などのダークカラーを選ぶ人が多いようです。

女性用の数珠

女性用は、珠の大きさが8mm以下の数珠を選びましょう。色合いはピンクや薄い水色、紫など明るい色合いを選ぶ人が多いです。珠の大きさ以外に決まりはないので、自分の好きな色やデザインで選んでも問題ありません。

本式数珠

正式な形は「本式数珠」と呼ばれる、珠が108個ある数珠です。珠が多い分長いので、二連の輪を作って持たれることが多いですよ。本式数珠は宗派によって珠の素材や色などが決まっているので、家族や親戚に確認してから購入しましょう。

略式数珠

皆さんが想像する「数珠」といえば、略式数珠を指していることが多いでしょう。略式数珠は珠の色や素材がさまざまです。珠の数は108の半分である54であったり、3分の1である36であったりしますが、はっきりとした決まりはありません。

略式数珠は宗派を選ばずに使えます。宗派の違う数珠を持参するとマナー違反になってしまうので、これから購入するならば略式数珠を選ぶといいでしょう。

お葬式に参列する際の数珠のマナー

お葬式に参列するさい、数珠を持っていないとマナー違反になってしまうのでしょうか。気を付けたい数珠のマナーについて確認しておきましょう。

数珠がなくてもマナー違反になはらない

お葬式で数珠を持っていなくても、マナー違反にはなりません。しかし、参列する大人はほとんどが自分の数珠を持参しているでしょう。自分だけ数珠がないと、周囲の目が気になって故人との別れに集中できない可能性があります。

数珠の貸し借りはNG

数珠を買う時間やお金がないという理由で、知人や家族から借りるのはマナー違反です。前述したように、数珠には魔除けや厄除けの意味が込められています。自分の分身ともいえる道具なので、貸し借りをするのは避けるようにしましょう。

忘れてしまったことに直前で気づいたら、気持ちを切り替えて故人に手を合わせれば大丈夫ですよ。

家族の形見の数珠は使用していい?

貸し借りはNGですが、亡くなった親や祖父母が使っていた数珠を受け継いで使用するのは問題ありません。家族が長く愛用してきた数珠は、厄除けとして悪い縁から守ってくれます。もし壊れそうであったり汚れが目立ったりする場合は、仏具店や数珠専門店へ修理を依頼するといいでしょう。

数珠がなくてもOKな場合もある

お葬式に数珠を持つという習慣は、仏教特有のものです。よって、キリスト教や神式のお葬式に参列する場合は、必要ありません。カトリック教の葬儀の場合はロザリオを持参しますが、すでに持っている場合以外はなくても問題ないでしょう。

また、幼い子供は数珠を持つ必要はありません。数珠で遊んでしまったり、振り回しておもちゃにしてしまったりする年齢の子供には、持たせない方がいいでしょう。おとなしく座っていられる年齢になったら、子供用の数珠を選んで与えてあげてください。

数珠を持っていないときの対処法は?

数珠を持っていない場合、どう対処すればいいのでしょうか。具体的な方法をご紹介します。

  • ●お店で購入する
  • ●葬儀社や式場のレンタルを使う
  • ●喪服レンタルの数珠を使う

お店で購入する

最もメジャーな方法は、お店で購入することです。数珠は、仏具店やショッピングセンターの喪服コーナーを覗けば手に入ります。コンビニや100円ショップ、ホームセンターなどでも取り扱っている場合があるので、緊急時や安価に済ませたいときはチェックしてみてください。

多くの種類から好きな数珠を選びたいときは、ネットショッピングを利用するのもおすすめ。袱紗の色合いと合わせたおしゃれな数珠が多く販売されていますよ。

値段は100円程度の安価なものから、数万円するものまで幅広く販売されています。頻繁に利用するものではないので、長く愛用するために良質なものを購入してもいいでしょう。

葬儀社や式場のレンタルを利用する

葬儀社や式場で貸し出しをしている場合もあります。式場に着いてから数珠を忘れたことに気づいたら、葬儀社や式場のスタッフに数珠をレンタルできるか聞いてみましょう。ただし前述したように、貸し借りはNGとされている場合があります。

喪服レンタルの数珠を使う

数珠だけでなく喪服も持っていないならば、セットでレンタルするのはいかがでしょうか。喪服レンタルショップ「エニタイムドレスブラック」では、数多くの喪服や数珠を借りることが可能です。

お葬式に参列する機会が少ない若い女性は、喪服や数珠を一式そろえるのはもったいないと感じることも多いでしょう。喪服と一緒にレンタルすることで費用を抑えられるだけでなく、当日「数珠を忘れた!」と焦ることがなくなりますよ。

数珠を持って安心してお葬式に臨むなら

お葬式に参列する際の、数珠の種類や入手方法について解説してきました。数珠のマナーについて、もう一度確認しておきましょう。

  • ●数珠には故人への敬意を表現することや、魔除けや厄除けの意味がある
  • ●男性用と女性用の数珠がある
  • ●宗派を関係なく使いたいなら、略式数珠を用意する
  • ●数珠を持っていなくても、マナー違反にはならない
  • ●数珠はお店で購入するほか、レンタルを利用する方法もある

喪服レンタルショップ「エニタイムドレスブラック」では、喪服のほかに数珠のレンタルも行っています。「お葬式に参列する服やアイテムが一切ない」という場合でも、リーズナブルに喪服のコーディネートが揃います。