お葬式で喪服に合わせるストッキングはどう選ぶ?【デニール数やNG例を解説】
急な訃報でお葬式に参列することになったとき、女性はワンピースやスカートの喪服を着ることが多いでしょう。
喪服を用意するときに意外と悩んでしまうものが、ストッキングです。
「ストッキングって黒ならなんでもOK?」
「手持ちのタイツを履いてもいい?」
そんな疑問を持つ方に、本記事では正しいストッキングの選び方をご紹介しています。見落としがちな足元のマナーを確認して、故人との時間を大切に過ごしましょう。
お葬式のストッキングの色は?
喪服は濃い色合いならばOKといわれていますが、ストッキングは黒色が基本のマナーです。
お通夜では「突然の知らせを受け慌てて駆け付けた」ということを示すために、あえて肌色のストッキングを着用する地域もありました。現在はコンビニやドラッグストアで簡単に購入できるため、肌色のストッキングで参列する人はほとんどいません。
迷ったら黒のストッキングにしておけば間違いありませんよ。
ストッキングのデニールは?
お葬式で着用するストッキングは、薄いものを選ぶのが正解です。目安としては黒を認識しつつもうっすらと肌が透ける、20デニール程度のものがいいでしょう。
しかし、足の太さや形によって、ストッキングの透け具合が変わってしまう場合があります。「イメージしていたものと違う」という事態を避けるため、一度試着しておくと安心です。
近年は「弔事用」として販売されているストッキングもあります。もし20デニール前後のものが見つからないときは、25〜30デニール程度ならば問題ありません。
喪服のときのNGストッキングは?
喪服のストッキングにふさわしくないものとして、以下の3つが挙げられます。
●厚手のストッキングやタイツ
●ラメや柄の入ったストッキング
●肌が見えるソックスタイプのストッキング
なぜNGになってしまうのか、理由を確認しておきましょう。
厚手のストッキングやタイツ
30デニールを超える厚手のストッキングは、たとえ黒であってもカジュアルなイメージを与えてしまいます。なるべく厚手のものは避け、肌の色が認識できるストッキングを選びましょう。
タイツはカジュアルアイテムに分類されます。フォーマルな場にふさわしくないので、できれば着用しないほうがいいでしょう。
ラメや柄の入ったストッキング
20デニール程度の薄いストッキングでも、キラキラとしたラメが入っていたり、ワンポイントで柄が入っているようなデザインはNGです。
お葬式はおしゃれをする場ではありませんので、無地のシンプルなストッキングを選びましょう。ストッキングを購入する際は、ラメや柄など装飾が入っていないか確認すると安心です。
肌が見えるソックスタイプのストッキング
パンストタイプのほかに、ソックスタイプのストッキングを着用してもOKですが、長さには注意しましょう。丈が短いものだと、座ったときや歩いたときに肌が見えてしまうかもしれません。スカート丈よりも長いものを選んでください。
また、サイズが大きいものを着用していると、だんだんずり落ちてしまうこともあります。事前に履いてみて、ちょうどいいサイズのストッキングを持参するようにしましょう。
子どもや妊婦はOKの場合も
以下のような場合は、タイツや肌の見えるソックスでも良いとされています。
●妊娠中の女性
●子ども
●寒い季節の葬儀
妊娠中の女性は、体調変化に気を付けなければなりません。無理をして薄いストッキングを履いていると、お腹が冷えてしまうこともあります。自分の体調や周囲に相談して、タイツを履くことを認めてもらうと安心です。その際は、バッグにマタニティマークを着けておきましょう。大きなお腹にストッキングやタイツを着用するのが苦しい場合は、ソックスタイプを利用する手もあります。
子どもはストッキングを履く必要はないといわれています。スカートの場合は、濃い色合いのタイツを履かせると安心です。制服を着るならば、学校に履いていく靴下で問題ありません。
また、真冬や積雪時などの寒い季節には、50〜60デニール程度のタイツならばOKとされています。あらかじめタイツを履いてもいいか確認しておき、予備として薄いストッキングを持参しておくといいでしょう。
ストッキングに関する注意点は?
ストッキングを選ぶときのマナーをご紹介してきましたが、実際に使用するときの注意点も確認しておきましょう。
●派手なペディキュアは落とす
●予備のストッキングを持参する
●夏はムレやニオイ対策をする
●冬は寒さ対策をする
派手なペディキュアは落とす
お葬式に履くストッキングは薄いため、ペディキュアをしていると見えてしまうことがあります。ベージュや薄いピンクならば問題ないですが、派手な色のペディキュアをしている場合は、落としてから参列するのがベターです。
お葬式では式場からお寺に移動したり、通夜振る舞いで靴を脱いだりと、足元を見られる機会は意外と多いものです。念のため、ムダ毛もしっかり処理しておきましょう。
予備のストッキングを持参する
お葬式に参列する際は、予備のストッキングを持参しておくと安心です。
もし途中でストッキングが伝線してしまった場合、穴が開いたまま葬儀に参列することになってしまいます。特に黒いストッキングは、伝線の跡が目立ちますよね。
ストッキングの伝線が気になって、故人を偲ぶ気持ちを忘れてしまうような事態は避けたいはずです。バッグに予備が入っていると「もし伝線したらどうしよう」という不安を防げます。
通夜振る舞いを手伝ったり、動き回る子どもといっしょに参列したりと、伝線の危険性が高い場合は、2つ以上の予備を持参しましょう。
夏はムレやニオイ対策をする
真夏であっても、ストッキングの着用はマナーです。もし暑さが苦手な場合は、ソックスタイプのストッキングを検討しましょう。
また、夏場は足が蒸れてイヤなニオイがする場合もあります。気になる人は事前に足用の制汗剤を塗っておくと安心です。触れるとひんやりする接触冷感タイプのストッキングもありますので、うまく活用して暑さをしのぎましょう。
冬は寒さ対策をする
寒い季節はタイツを履いてもOKと述べましたが、式は暖房のない場所で行われることがあるため、事前に対策するようにしましょう。
●ストッキングを二重履きする
●カイロを利用する
●ひざ掛けやストールを活用する
ストッキングやタイツを二重に履くと、保温性が高まり寒さを防げます。大きいサイズだと不格好になってしまいますし、締め付けの強いタイプだと血行が悪くなってしまう可能性があります。重ね履きをする場合は、ジャストサイズのものを選びましょう。
カイロを利用するのもおすすめです。足先や足裏に貼るカイロのほか、お腹周りを温めるのも効果的です。黒色のカイロも販売されているので、目立たずに防寒対策ができます。
どうしても寒いときは、黒いひざ掛けやストールを持参しましょう。薄い素材でも、足元にかけておくだけで保温性をアップできます。1枚持っておくと、肩からかけたり荷物を隠したりと、さまざまな場面で活躍できます。
まとめ
お葬式で喪服に合わせるストッキングについて、もう一度確認してみましょう。
●色は黒で、20デニール程度の薄さのもの
●タイツを着用したい場合は相談を
●ラメや柄入りのストッキングは使用しない
●目立つペディキュアは落としておく
●予備のストッキングを持参する
本記事で挙げた選び方や注意点を守っていれば、会場で浮いてしまうことはないでしょう。
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