七回忌って喪服でもいい?法事の平服・喪服マナーを徹底解説
久々に親戚や義実家の法事があると、何を着るべきか悩んでしまいますよね。法事は四十九日から三十三回忌までありますが、七回忌のようにお葬式から年月が空いた法事では、喪服と平服のどちらがいいか迷うもの。
そこでこの記事では、「喪服の方がきちんとしてる?」「平服って何?」など迷う方に向けて、法事における服装マナーについてご紹介します。法事における服装は、それぞれの地方や家庭によっても異なりますが、一般的な知識としてぜひ参考にしてくださいね。
今さら聞けない法事の意味とは?
法事とは、僧侶や遺族・親族が集まって亡くなった方の冥福を祈る一連の行事を指します。具体的には、読経や焼香などの儀式を行う「法要」を行った後、参列者が集まって会食を行うことが一般的な流れです。
法事は主に、死後49日の四十九日、100日の百箇日、満1年の一回忌、満2年の三回忌から、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌まであります。
七回忌は喪服でもいい?
命日から数えて6年目に行う七回忌では、基本的に平服(略礼服)を着用します。法事において、四十九日から三回忌までは喪服、七回忌以降は平服が一般的です。
法事で喪服を着るのは、遺族であっても三周忌までです。亡くなってから6年目になると、遺族は元の生活に戻っていることが多いでしょう。そのため、お葬式のときよりも格下の平服を選ぶようにします。
七回忌以降の服装「平服(略喪服)」とは?
平服(略喪服)とは、一般的な喪服(準喪服)よりも格が下の服装を指します。普段着ではなく、喪服に比較的近い服と考えると良いでしょう。
普段着やスマートカジュアルとの違いは?
平服とは、あくまでも喪服より格下の服であり、普段着ではありません。Tシャツやデニムなどのカジュアルな服装は避けましょう。柄やロゴ入り服や、パステルカラーなどの明るい色は華やかな印象になるので避け、黒や紺、グレーなどの落ち着いた色を選びます。
また、平服はスマートカジュアルとも異なります。スマートカジュアルとは、例えると女性アナウンサーのような、普段着よりもきちんと感がある服装を指します。平服は、スマートカジュアルよりも格上の服装になりますので、普段着の延長のようなファッションとは異なることを念頭に置いておくといいですね。
女性の平服マナー
女性の平服は、黒や紺、グレーなどのダークカラーのスーツやワンピース、アンサンブルなどを着用します。平服の場合は、黒か、黒に近い色もOKです。喪服と同様に、平服も肌の露出が少ないものを選びましょう。スカート丈は膝か隠れる長さを選びます。
平服は無地の服が基本ですが、目立たないストライプやチェック柄などは問題ないでしょう。スカート+ジャケットのスタイルの場合、インナーも黒や紺色などを選びましょう。白やアイボリーなどの明るい色は避けるようにします。光沢がない生地にするといいですね。
男性の平服は黒や紺のダークスーツであることを念頭に置くと、服選びの参考になりますね。
▼関連記事
お通夜で平服はマナー違反?【喪服と平服の選び方を解説】
平服の靴・アクセサリー・小物のマナー
足元はお葬式と同じく黒のストッキングに黒パンプスを合わせましょう。アクセサリーは、一連の真珠のネックレスであればOKです。結婚指輪は、華美でなければそのまま着けておいて問題ありません。お葬式と同様に、殺生を連想させる革やファーは避けましょう。バッグは黒の布製を選びます。金具や飾りがついていないシンプルなものがいいですね。
平服の時の髪型・メイクマナーは?
平服の時も、お葬式同様にシンプルなメイクと髪型にしましょう。法事では手伝いなどで動くことが多いので、シンプルに低い位置でまとめておくといいですね。派手なヘアゴムや飾りは避けましょう。また、ネイルが派手な場合は、落としたり黒い手袋を付けたりして隠すといいですね。メイクは、ラメやカラーは使わずに、ベージュトーンでナチュラルに仕上げます。
髪型のマナーやポイントはこちらの記事で詳しく解説しています。
葬儀でふさわしい女性の髪型は?茶髪はOK?詳しく解説
お葬式同様に、法事で心掛けたいネイルマナーはこちらの記事をチェックしてくださいね。
お葬式でネイルはそのままでいい?ネイルマナーを解説
四十九日~三回忌の法事の喪服マナー
法事において、四十九日から三回忌までは、一般的な喪服である準喪服を着用します。
女性の喪服マナー
女性はブラックフォーマルを選びましょう。肌の露出が少ないワンピースやアンサンブルを選びます。スカート丈はふくらはぎくらいの丈がおすすめです。
喪服の選び方について、こちらの記事で詳しく解説しています。
女性の喪服の選び方を解説!デザインの違いや買える場所を紹介
喪服の靴・アクセサリー・小物のマナー
喪服では、足元は黒のストッキングに黒パンプスを合わせます。アクセサリーは一連の真珠のネックレスを選びましょう。「不幸が重なる」とされる2連や3連ネックレスは避けて、1連を選びます。バッグは黒の布製を選びます。
靴マナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
お葬式に適している女性の靴マナーは?ポイントを紹介
喪服のバッグマナーの詳しい解説は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
お葬式のバッグに金具はNG?喪服のバッグマナーを解説
身内・家族のみで法事を行うときの服装は?
家族や親族のみで法事を行うこともありますよね。基本は、法要で来ていただく僧侶の方に失礼のないようにフォーマルな服装を選びます。そのため、家族のみであっても喪服や平服が望ましいですが、地域や家族の考え方によっても変化します。
「私服でいいよ」と言われたときも、Tシャツや柄入りのスカートなどは避けましょう。黒や紺色などのダークカラーで、落ち着いたデザインの服にするといいですね。ブラウスにスカートなど、落ち着いた服装を選びましょう。
まとめ
法事における平服についてご紹介しました。法事では、七回忌以降は喪服ではなく平服を選ぶといいですね。平服は、一般的な喪服である準喪服よりも格下の服装ですが、普段着とは異なることを念頭に置いておきましょう。
「喪服も平服も持っていない…」「フォーマルな服を買っても着る機会が限られそう…」と思う方は、喪服のレンタルサービスを活用されてみてはいかがでしょうか?
東京渋谷で試着ができるレンタルドレスサービス「エニタイムドレスブラック」なら、試着をして実物を確認してから安心してレンタルすることができます。6泊7日の余裕のあるレンタル期間でありながら、リーズナブルに活用できるので、購入するよりもお得に喪服を準備できますよ。
お葬式も法事も、マナーを守りながら、自分が着たい喪服を選んでくださいね。